某小売店 店内の
東芝製 天井埋込形4方向吹出形エアコンの
室外機熱交換器が腐食しており
高圧カットで停止する事がある為
保全で修理したいという依頼で
修理対応しました。

こちらの店舗は壱岐市にあり
当然海は近いのですが
海までの距離が2.5㎞あるせいか
耐塩害仕様にはなっていませんでした。
海浜地域では通常
室外機から海までの距離が
・～ 300ｍ → 耐重塩害仕様
・300m ～ 1㎞以内 → 耐塩害仕様
という設置基準で仕様を決め
塩害による腐食を防止しますが
今回距離は満たしていても
多少潮風の影響があるのかもしれません。
 
というわけで、
室外機熱交換器交換をはじめとした
室外機の部品交換修理を実施しました。


↳ 作業前

熱交換器交換という事で
まずはフロンガスを回収せねばなりません。
今回は5馬力で充填量5㎏程度だった為
そんなに回収に時間は掛からず
回収中でも取り外し可能な
ファンモータや基板類を
取り外していたら回収完了したので
思いのほか早くメインの熱交換器交換へ
取り掛かる事が出来ました。

 
↳ 熱交換器取換前


↳ 熱交換器取換中
　　　　
撤去は容易に完了しましたが
熱交換器交換は
熱交換器自体が結構な重量が有るうえに
フィンをつぶさない様室外機内にセットし
おまけに配管を溶接しないといけないので
難易度の高い修理になります。


↳ 新旧熱交換器

ただ、東芝の熱交換器は上下に分かれており
運搬や持ち運びは楽でした。
しかし、通常他メーカーの熱交換器交換だと
熱交換器の入と出2箇所の
溶接で済む事が多いのですが
今回は入と出2箇所に加え
10箇所近く冷媒回路を溶接しないといけなく
溶接箇所の多さに驚きました。


↳ 熱交換器取換後

という事でなんとか部品交換を終え
真空引き→フロン充填→チェック運転
試運転と作業を進め
冷暖房運転状況も問題無く
修理完了しました。