某小売店 店内の
東芝製 天井埋込形4方向吹出形エアコンが
エラー「Ｐ１０」が点灯し
冷房運転出来ないという依頼で
修理対応しました。

エラー内容的には
"室内ユニット溢水検出"
いわゆるドレン異常ってヤツです。
前回の実績紹介で
夏場のエアコン不具合ランキング上位の
高圧カットを紹介しましたが
今回のドレン異常は
不動のランキングトップの不具合です。
※2013年～ ㈱エアサポート調べ

夏場冷房運転した際に
室内機内部で発生する結露水が
ドレンパンという水受けに溜まり
その溜まった水を
ドレンポンプという排水ポンプで汲み上げ
ドレン配管を通って外に排水されるのですが、
その排水が上手くいかず
水受けから水が溢れそうになると
フロートスイッチという緊急停止装置が働き
エラーを出してエアコンを停止させる
というのがドレン異常の概要です。

という事で今回の修理は
排水が上手くいかない原因の
追究及び復旧という事になります。

原因として想定されるのは、
・ドレンパン／ドレン配管／ドレンポンプの詰まり
・ドレンポンプ／フロートスイッチの故障
・まれに室内機基板の故障

まずは、室内機を分解していき
ドレンパンを確認したところ



画像の通り、スライムと呼ばれる
ドロッとした汚れがドレンパン内部に
びっしり発生している状況でした。

続いて、ドレン配管をバキュームしたところ



こちらもスライムなどの汚れが
約１０ℓも滞留していました。

部品は特に問題無く
試運転を実施したところ
冷房運転状況及び排水状況も問題無く
１次対応で修理完了しました。